interview先輩インタビュー


これまでカフェなどの飲食店で働き、いずれ自分の育てた野菜を店で出してみたいという思いはあった。行動に移すきっかけとなったのは、東京で行われた「新・農業人フェア」。そこで出会ったのが会津若松市の職業訓練校「未来ノチカラ研修センター」で、その場ですぐに話しが進み会津で農業を始めることになった。6ヶ月の職業訓練と、その後の研修期間7ヶ月を終え、現在は未来ノウジョウで社員として働いている。社員になって今年で2年目。「もともと飽きっぽい性格だが、これだけ続いているというのは農業が自分に合っていたんだと思う。会津は桜を見に何度か来ていたので縁を感じた。実家がある埼玉にも近いし、とても過ごしやすい」。
現在は後輩も増え、チームでは中心的な役割を担っている。普段はきゅうりの栽培を担当しているが、現在は秋に収穫するロマネスコの定植作業を行っている。農業は難しいからこそやりがいがあると加賀さんは語る。「今日もこれから雨が降るので定植を急いで行わなければいけない。農業は栄養をあげるタイミングだったり、病気の対応だったり、色々な知識や技術が必要なのでとても難しい。ゴールがないから、楽しいのかもしれない」。

現在は未来ノウジョウで社員として働いているが、2020年4月には独立する予定だ。既に自分の土地でじゃがいもや、レタスなどの野菜の栽培を始めている。「研修期間や社員になってからも野菜の作り方などたくさん学ばせてもらった。あとは自分の力でどこまでやれるか試してみたい。移住し、この街で育ったわけではないので、この数年、人脈作りにも力を入れた。今では教えてくれたり、遊びに来てくれたりする大先輩がいる」と語る。
移住、就農、初めてのことの連続だったがその難しさをやりがい、楽しさに変えてきた。これから、新たな農業人生がスタートする。これまで培った農業経験と築き上げた人脈を大切にしながら、思いっきり挑戦するだけだ。